2022-01-01から1年間の記事一覧

非論理的な記者会見~山口氏側の記者会見、裁判資料の公開を望む

伊藤山口裁判の最高裁判所の判断が出たということで、7月20日に伊藤詩織さんが記者会見を行った。 記者会見内容に多数の問題点が発覚したので、指摘していく。 記者会見は約1時間半ではあるが、重要部分の時間を示していくので、参考にしてもらいたい。 …

検事秘密録音 控訴審判決批判まとめ

検事秘密録音 伊藤詩織さんと検事1 https://lionclover.hatenablog.com/entry/2022/05/01/072540 伊藤詩織さんと検事2 https://lionclover.hatenablog.com/entry/2022/05/01/072559 伊藤詩織さんと検事3 https://lionclover.hatenablog.com/entry/2022/05/…

逮捕揉み消しは本当か 著書と検事とのやり取りの決定的差異

1 逮捕揉み消しに関する弁護士の見解の紹介 伊藤詩織さんと山口敬之さんの問題でよく取り上げられるものに「逮捕もみ消し」がある。伊藤詩織さんの記者会見、著書、新潮の記事等が根拠となっているようだ(山口さんと新潮は民事訴訟中)。 今回、検事秘密録…

伊藤詩織さんと検事6 午前5時の性暴力の描写そのものがフィクションであることを証明する

1 第一回検事取り調べの中で伊藤さんが山口さんを罵った場面について、BBと比較しながら考察する。 (1)検事取り調べ 伊藤 もうすごい汚い言葉で。 検事 うん、うん。で、それに対して相手、どんな感じだったの?反応みたいなのって。 伊藤 最初は謝って…

伊藤詩織さんと検事5 検事起訴事例が山口さんの非犯罪性を証明する

1.第2回取り調べ 前節で確認したとおり、1回目取り調べでは、目覚めてからの状況が準強姦にあたらない理由を検事が説明していた。 2回目検事取り調べで、検事が自ら準強姦で起訴したとされる実例を挙げ、不起訴理由を説明していた。 その内容は以下の通…

伊藤詩織さんと検事4 強姦致傷場面の申告が無い 酩酊者の言い訳とは

1 1回目検事取り調べ 著書の激しい暴行がない (1)1回目検事取り調べでは最初に検事が事件の概要について、時系列に沿って伊藤さんに質問をしている。 そして、伊藤さんの事件に関する証言には、驚くべきことに、意識回復後の行為や状況について、著書…

伊藤詩織さんと検事3 検査をしたいのかしたくないのかどっち?

1 イーク表参道受診の目的 (1)第1回検事取り調べにおいて、イーク表参道受診について以下のような話がある。 「イーク表参道にて「検査」を受けようとしていたのか?」この質問に対して、伊藤さんは「そうですね」と特に否定していない。 さらに、以下…

伊藤詩織さんと検事2 午前5時からものすごくしっかりと記憶があるの嘘

1 目覚めてからの記憶はしっかりある 伊藤さんは著書、裁判等で、目覚めてからの記憶はしっかりある。と語っている。また、検事取り調べ時においても1回目、2回目両方で目覚めてからの記憶がしっかりあることを主張をしている。 ①1回目 伊藤 そういう状況に…

伊藤詩織さんと検事1  午前5時に目覚める前に記憶が一切なかったのは本当か。

1 はじめに 伊藤さんと山口さんの性行為には同意があったかなかったか。控訴審判決の理由付けあるいは理論構成では、合意があったとは必ずしも言えないことを述べてきた。 人間の価値観、倫理観は人それぞれである。「本当のことを言っているかどうか」を慎…

控訴審判決批判 友人陳述書 終わりと始まり

1 友人(二人)陳述書の2つの信用性について 控訴審判決では伊藤さんの供述の信用性について、友人に性被害を申告したこと、その内容が著書や裁判で主張した内容と一致していることが度々登場してくる。 友人陳述書が控訴審判決で最も重要な証拠であるにも…

控訴審判決論理破綻2

1 控訴審判決を要約する 控訴審判決は全体で200ページ弱に及ぶとても長いものである。 とはいうものの最重要ポイントは比較的シンプルなものだ。 「伊藤さんと山口さんは親密な関係ではない。よって同意性交は考えられられない。 虚偽告訴の動機もなく、…

控訴審判決論理破綻1

1 午前2時の性行為の否定に午前5時頃のアルコール血中濃度推定量を用いる 山口さんの主張「午前2時頃、合意による性行為」が否定された根拠の1つに、午前5時時点においてもアルコール性健忘の可能性があったことが指摘されている。 そもそも午前2時頃…

恥ずかしい控訴審判決

1 控訴審判決では、伊藤さんを勝たせたいというバイアスがかかっていることを隠すことなく披露していることが判明した。 2 時間の食い違いに関する控訴審判決の判断 (1)伊藤さんの主張の日付、時間の食い違い ①膝の痛みを感じた日付、時間 著書(4月4…

軽すぎる控訴審判決 

1 素朴な疑問の2つの意味 控訴審判決の構造として、不同意性交があったかなかったか、伊藤さんの供述の信用性と山口さんの供述の信用性を比較し、どちらが真実を話しているか、検討している。 山口さんの供述の信用性の中で、午前2時頃に伊藤さんが積極的…

Black Box文庫化の罠〜読者は騙されるな

Black Boxが文庫化されたようだ。 とんでもない帯がついていた。 「ここに綴られているのは、被害者ではなくジャーナリストの真摯な言葉だ」 伊藤詩織氏側の裁判での主張を読んでみると… 第3準備書面【2021年3月18日付】(p29~) 第4 公表行為(3)につ…