伊藤詩織さん「性暴力救援マニュアル」疑問点
1.伊藤詩織さんは「性暴力救援マニュアル」では「3.医療者に伝えたいこと」と題して6ページにわたって記事を書いている。
著書や裁判資料を検討してきた筆者はアフターピル以外でも疑問に思った点がいくつかあるので指摘しておく。
2.『とにかくピルは早急にもらいに行かなくてはと思った。しかし、その当日は外に出るのが恐ろしかった。』(p33)(赤強調筆者)
ピルを処方されたのは、性行為があった当日のことである。
著書によると、当日の伊藤さんの行動は妹さんと、原宿のカフェに行き、その合間に産婦人科を受診し、さらに夜に友人と花見に出かけ、帰宅したのは深夜12時近くだったという。
性暴力救援マニュアルを読んだ医療関係者が著書を読んだとすれば何を思うだろうか?
3.ピル処方の場面『いつ失敗されちゃったの?』(p33)
荻上チキラジオなどいくつかの番組、取材に対して伊藤さんは
「何時(なんじ)に失敗しちゃったの?」と言っている。
4.返答『「明け方頃です」としか答えることができなかった。』(p33)
カルテに「午前2時から3時」と記載されている。
なお、裁判では「医師が勝手に書いた」と主張している。
裁判で伊藤さんは医師を批判していることを知っている医療関係者はどのくらいいるのだろうか。
5.『私は今日になってもまだきちんとしたセラピーを受けられていない』(p37)
控訴審において、セラピー関係の費用について証拠が提出されているようである。
伊藤さんのセラピーをした人はこの記事をどのような思いで読むのだろうか。