控訴答弁書での不誠実で不適切な主張について

伊藤弁護団は控訴答弁書の中で「本件性行為が偶発的男女間の情事ではないこと」の根拠として「PTSD」の診断を受けたことを挙げている。

 

控訴答弁書の一部 (小林章さんより)
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上記主張が不当であることを以下説明する。

 

1 伊藤さんの不誠実かつ矛盾する発言

 

PTSDを根拠とするのであれば、その診断の前提として正しい申告、聞き取りが必要であることは言うまでもない。

しかし、精神科などの病院受診に際して診療が適切になされたか、伊藤さんご自身が疑念を呈していた。(12月20日外国人記者クラブによる審議応答にて)

https://www.google.com/amp/s/dot.asahi.com/amp/wa/2019122000002.html

 


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その内容は性行為時の「記憶がない」とのカルテ記載について、伊藤さん本人は「一部、記憶が無い」と言った、医師看護師は調査の専門家ではないので、「彼女は記憶が無い」との記載をしたというものである。

 

医師や看護師が果たして「調査の専門家ではない」のであろうか?むしろ医師や看護師は患者の訴えを「正確に」聞き取ることができて初めて「正確な」診断、治療ができるのではないか。つまり、医師や看護師こそ「調査の専門家」ではないだろうか。

 

問題は医師などが「調査の専門家」ではないことを主張しカルテ記載を否定しながら、

一方で診断結果については自己の正当性の根拠としている点である。

(控訴答弁書によると根拠として甲6号証「まちどりクリニック診断書」は記載されているが、甲25の1及び2「まちどりクリニックのカルテ等」が記載されていないことに注意)

 

自分の都合の悪いところは医師等の専門家をある意味「侮辱」し否定しながら、都合の良い部分は自己の正当性根拠に使うという、矛盾、自分勝手さを端的に表しているのではないだろうか。

 

 

2 伊藤さんがPTSDを根拠に本件性行為の違法性を主張することができない理由。

 

前述したようにPTSD等病気を根拠とする場合は患者が正しく被害事実や病状などを申告した結果としてはじめて主張できるものと考える。

 

ところが伊藤さんの場合「正しく被害事実を申告したか」について強い疑念がある。(つまり病院にて虚偽申告している可能性)

 

正しく申告していない(つまり嘘をついている)と推測する決定的な根拠がいくつかある。

 

まず、ジャーナリストがノンフィクションとして出版した著書BBですら読者をも騙す明確な嘘があるからである。

 

清水潔さんと 青木俊と の対談本「知ろうとしないことは罪だ(幻冬舎)」より

 

「ノンフィクションには100%真実に基づかなければならないという制約があり、書けないこともたくさんあるが、フィクション(小説)はノンフィクションのそのような制約を超えて表現できることがある」

 

(1)著書の明らかな嘘を指摘する

 

5月7日に伊藤さんは妊娠検査をするため「新百合ヶ丘総合病院産婦人科」を受診している。

著書の中で妊娠を心配している理由として彼女は「予定の時期になっても一向に生理がこなかった」と書いている。

 

ところが、上記は明確な嘘である。

流出したまつしま病院のカルテによると最終月経は3月19日、また反訴状などによるとまつしま病院で最終月経日を4月9日と自己申告している。

以上から、5月7日時点で「予定の時期になっても一向に生理がこなかった」という認識は実は伊藤さんになかったことがわかる。

 

また著書では上記受診日を5月13日以降に見せかけるように故意に時系列を改変している。

(改変の理由は病院受診後も依然として妊娠不安を訴えるメールを送信していたことを誤魔化すため)

 

 伊藤さんはノンフィクションの著書で嘘を書き、読者をも欺罔しているのである。

このような人物が果たして病院にて正しく被害申告をするだろうか?都合の悪い部分は隠す、あるいは虚偽事実を申告する懸念があるのではないだろうか。

 

(2)さらに新百合ヶ丘総合病院産婦人科受診は「妊娠検査」という側面においてその必要性はなかった。

つまり妊娠検査の必要性がなかったにもかかわらず、受診していることが窺われる。

彼女はまつしま病院受診を申告していたのだろうか?

新百合ヶ丘総合病院受診前に少なくとも3度産婦人科を受診している。4月9日の出血後に産婦人科を受診(4/17及びその約1週間後)したことは申告しかなかった可能性が高い。なぜなら、4/17ないしその後に産婦人科を受診していたのであれば、妊娠の不安は完全に払拭できるからだ。

 

つまり、自己に都合が悪い事は申告していないと推測される。

産婦人科にて申告の正確性が疑われる以上、精神科等においても同様の事が疑われるのではないか。

 

(3)まちどりクリニック以外の病院は診断結果等の証拠提出のみであり、肝心なカルテについては証拠提出されていない。

 

まちどりクリニックで確認できたように、他の2つの病院にて

伊藤さんがどのような被害申告、症状を訴えたのか検証することができない。

PTSDを根拠とするのではあればなぜカルテを証拠提出しないのだろうか?

 

産婦人科において正しい申告をしていない可能性が窺われ、かつ1軒目の精神科まちどりクリニックにおいても同様の懸念がある以上、他の2箇所の精神科(心療内科)においても同様の可能性があることは否定できない。またカルテも証拠提出されておらず、検証することも不可能である。

したがって、正しい申告をしていない可能性があり、しかも検証もできないことから、PTSDの診断結果を本件性行為に違法性があったことの根拠として主張することはできない。

 

3 伊藤弁護団は彼女が嘘をついている事をかなり早い段階から気が付いていたのではと推測している。いつ彼らが認識したのかは定かではないが。

最後に伊藤弁護団の1人である岡田宰さんのインタビューを掲載しておく。

 

http://blog.livedoor.jp/bengoshiretsuden/archives/50962046.html



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