伊藤詩織さんの酩酊度はどのように見えたのか 2

1.回復が比較的遅い場合 (依然として酩酊期(強度酩酊)だと仮定した場合)
 

(1)まず、これから酩酊度の話しをする前に注意しなければならないことがある。

 酩酊からの回復の意味だが、本当にアルコールが代謝している場合と、アルコールは完全には代謝されていないが回復したように見える場合がある。

 そして今回問題になるのは主に後者である。この点裁判官も誤解している可能性がある。アルコールの影響下にはあるが、回復しているように「見える」場合があるか、ということである。

(2)回復が比較的遅いという仮定の根拠は伊藤さんが午前2時の記憶が全くないということである。
 一方で伊藤さんが午前2時前後にトイレに起き、ミネラルウォーターを飲んだとの山口さんの証言もある。裁判でも午前2時に起床したことが認定されている。
 そこで、午後11時時点のような介助があって歩ける状態からは回復している(独力でトイレに行ける程度)一方で、依然としていまだ記憶がないいわば「ブラックアウト」の状態であったとする。なお、ブラックアウトは判定表によれば、泥酔期に生じる。また、警視庁の取り調べにて山口さん自身が警察官からブラックアウトの話しを聞いたと月刊hanadaに記載されている。

 2.ブラックアウトとは

 一般的には「ある時点から先の記憶がなくなること」と説明される。

 実際ブラックアウトとはどのような状態なのであろうか。

ゆかりんチャンネル 

https://www.youtube.com/watch?v=stwAp0EP7SE

多少酔っている感じはあるが、泥酔状態には全く見えない。そして全く記憶はないとのこと。

山口さんは伊藤さんが酔いから回復したように見えた可能性は否定できない。