伊藤詩織さんの酩酊度はどのように見えたのか 3

1.回復が早かった場合(ほろ酔い期~酩酊初期~中期の場合)

(1)回復が早かったと推測する根拠は、まず伊藤さんが酒に強かったことが挙げられる。

そしてさらに重要なものとして伊藤さんが性行為後アフターピルをもらった産婦人科カルテに「午前2時~3時に性行為をした」との記載があることである。

 この事実は裁判では事実と認定されなかったが、極めて不当であると考えている。今回この問題は深入りしないが、つまり、午前2時前後に記憶があった、つまりブラックアウト状態ではなかったと認められる。

 

(2)では伊藤さんは実際にどのような状態であったか。

 類似事例として午後7時前後から飲酒を始めて、三軒目でかなり酔っているように見え、午後10時以降に記憶をなくし、記憶をなくしてから嘔吐をし、午前2時に家にいる動画がある。

 飲酒量についてはビール、酎ハイなど6杯、外でストロング酎ハイ缶1本、酎ハイ缶1本(すべて飲んでいない可能性有)タランチュラというカクテル1杯(アルコール度数27%)

 先ほどの判定表によると泥酔期~昏睡期になる

 

地獄寺紅蓮丸/じごくでらぐれんまる(閲覧注意)

https://www.youtube.com/watch?v=8T2ZNpW10mk

 

午前2時の会話からは酔いからかなり回復しているように思われる。

 

(3)以上から考えると、伊藤さんがある程度エタノール血中濃度はありながも、相当程度回復(エタノール血中濃度が減少)し、普段通りに会話することが可能な状態であった可能性がある。

 

2.結論

 伊藤さんがブラックアウト状態ではなく、午前2時前後の記憶があり、トイレに介助なしに行き、ミネラルウォーターを冷蔵庫から取り出し、自ら開けて飲んだ(アルコールの影響により脱水状態にあることにより睡眠から1~2時間後に起きることが推測される)。この事実を前提とすれば、伊藤さんが主張する寿司屋の途中から~午前5時まで一切記憶がないというのは虚偽ということになる。

 

以上の状況から午前2時の段階で泥酔期からはかなり回復し性行為の合意がなんら問題なくできたであろうと考えられる。