伊藤詩織さんはいつ避妊成功したことを知ったのか 4 消退出血とその後の生理について

消退出血が4月9日に来たことは既に述べたが、その後の生理については著書でも再三書かれている。

 

消退出血後の生理がいつ来るのか検証する。

 

まず、消退出血がアフターピルを内服してからいつ来るのか、さらにその後の生理がどのように来るのか、それは排卵日によって変化する。

 

もしものときのアフターピル知恵袋

排卵でみる生理(消退出血)が来る時期

 

www.anh-minh.com

 

 

 最終月経は3月19日からであり、生理周期を標準的な28日サイクルとすると、排卵日は4月1日となる。アフターピルの服用は4月4日であるから、排卵日後の服用となる。

このことを前提とすると消退出血=生理日と考えることができ、次回の生理は5月7日前後となる。

この事実は驚くべき結果である。伊藤さんが再三主張している「生理の遅れ」はすべて虚偽となってしまう。この可能性も否定できない。

 

しかし、生理周期は人それぞれであり伊藤さんの場合も明らかではない(生理の周期など詳しくはカルテ、問診票に記載がある可能性があり、カルテに閲覧制限がかかっていることは真実発見に著しい障害になっている)。

 

そこで、伊藤さんの主張に合わせて排卵日前の服用と仮定し、消退出血後本来の生理日前後に通常の生理がくるものと仮定して検証していく。

 

上記のように仮定すれば消退出血後の次の生理が本来の生理日近辺に起こると予測され、伊藤さんはその生理が来ないことに不安を募らせていたと仮定することができる。

 

生理が来ないことの不安を最初に山口さんに明らかにしたのは前述した4月24日のメールである。

「まだ生理が来ていないので不安で仕方がありません。寝ても覚めてもこのことで頭がいっぱいです。(以下略)」

確かに通常の生理日を4月17日と推定するならば、伊藤さんの訴えも少なくとも「生理がない」ということに関して事実であったと仮定できる。

 

ではこの不安を解消する方法はいかなるものが考えられるのだろうか?

 

4月4日、4月17日において産婦人科で次回生理について説明があったかどうか明らかではない。

 一方で、江戸川区産婦人科には4月17日以降検査結果を聞きにもう一度受診している。

検査結果が出るのは通常検査後約一週間であると仮定すると4月24日前後に江戸川区産婦人科に再診に行った可能性が高いものと思われる。

 

では、4月24日前後に受診したとしてどのような診察が可能であったかについて検証したい。

 

まず、伊藤さんが本当に生理がこないことを心配しているのであれば、当然受診当日に産婦人科医に対して申告するであろう。

山口さんにメールであれだけ不安を訴えているにも関わらず、医師に申告していないとすればそれはその不安そのものが虚偽である以外ありえないと考える。

 

「生理がこない」「妊娠が不安」ことに対してどのような説明、診察が可能か。

 

まず、消退出血=生理日と考え生理周期はアフターピル内服によってリセットされた、(つまり排卵日近辺での服用であった可能性が高いことの説明)次回生理日は5月以降になるのではないかという説明。

参考

アフターピル、消退出血後の生理について | さくま診療所お悩み相談

 

そして、アフターピルはホルモンバランスを変えるもので、次回生理が遅れたり、不安定になることはよくあることで心配しなくてよいという説明。

 

一般的には上記の説明がされるであろう。しかし、今回は性被害を受けての受診であるし、妊娠への不安が強いのであればさらなる診察ができるならば、するものと考えられる。

著書やメールでの妊娠不安、不眠の原因も妊娠への不安と考えれば上記に加えてより詳細な診察が行われると推測される。

 

妊娠検査薬について

 

妊娠検査薬がいつから可能なのかについては一般的に生理日1週間後、あるいは性行為後3週間後と言われている。

アフターピルによって避妊が成功したかどうかを行為後3週間とする考えは上記からきている)

今回にあてはめてみると、4月25日以前の受診の場合は妊娠検査薬は使う意味がないことになる。

 

しかし、上記妊娠検査薬は「一般妊娠検査薬」の場合である。

 

そして極めて重要なのはより早期に妊娠検査が可能ないわゆる「早期妊娠検査薬」があることである。一般薬局でも薬剤師説明の元で購入することができる。

アラクスチェックワンファスト添付文書

 


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早期妊娠検査薬がいつから使用可能か。それは「月経予定日当日」からである。

 

とすると、伊藤さんの「まだ生理がこない」つまり月経予定日当日をすぎていること、

そして、その日前後に産婦人科を受診していることを考えると、アラクスチェックワンファストに相当する検査薬を使用して妊娠の可否を確定させることが可能である。

 

つまり「生理の遅れ」を主張することは、同時に「早期妊娠検査薬使用可能」であることを示しており両者はリンクしているのである。

 

不安、不眠の原因が生理の遅れ=妊娠への不安であるならば一日でも早くその不安を払拭するのではないだろうか。

不眠の対処療法でデパスを処方することよりも妊娠検査を優先するはずである。

 

以上から言えることは、伊藤さんが再度江戸川区産婦人科の受診に際し「生理が来ていない」「眠れない」と申告していたのであれば、排卵日に服用した、アフターピル後の生理日が不安定なことなどの説明に加えて、早期妊娠検査薬による検査を行ったものを推測される。

一方伊藤さんが「生理が来ていない」等の申告をしていないのであれば、そもそも妊娠の不安はなかったと推測される。

 

結論はいずれにしても伊藤さんは遅くとも再度の江戸川区産婦人科受診後には妊娠の不安はなかったと認識していたと考えざるを得ないのである。