伊藤詩織さんはいつ避妊成功したことを知ったのか 2 原宿産婦人科編

伊藤詩織さんは山口さんと会った後、4月4日午前6時前にホテルを出て原宿の自宅に戻っている。

その後当日中にアフターピルをもらいに原宿にある産婦人科を受診した。

そのカルテによると性行為をした時刻は午前2時から3時のようだ(当事者尋問)。

とすると、アフターピルを行為後約12時間以内に服用したものと考えられる。

 

ピルの避妊率については諸説あるが、おおむね以下の通りである。

 

聖光クリニック

緊急避妊ピル(アフターピル)は早く飲むほど効果が高くなります。 | 婦人科・レーザー脱毛の星光クリニック(婦人科、皮膚科)

 

95%~99%の成功率となっている。

 

一番被害者が知りたいことは避妊成功したかどうかをどのように判断したらよいかである。原宿の産婦人科においてもその説明は当然されたと考えれる。

 

ではどのような説明がされたのだろうか。

筆者が調べた限り一番多かった説明は以下のとおりである。

 

札幌駅前アップルレディースクリニック

 

緊急避妊ピル(アフターピル:ノルレボ)服用後の月経について | 札幌駅前アップルレディースクリニック

 

 

つまり服用後、生理様出血(消退出血)があったことが避妊成功のサインということになる。

また、消退出血後の生理は不安定になる、遅くなるとの記載もある。

 

以上から、この説明を前提とすると、流出した江戸川区産婦人科診断書によれば、4月9日に出血があったとの記載があり、伊藤さんは4月9日に避妊成功したと認識しえたといえる。

 

また、伊藤さんは記者会見時に4月9日と思われる出血について、「副作用」とおっしゃていたが、間違いである。

副作用というとまるで、有害な事象のように認識してしまうが、

消退出血はアフターピルの作用によるものであり、避妊が成功したという本来の目的が達成されたという証なのである。

この点で伊藤さんが故意に副作用と言ったのであれば極めて悪質な発言である。

また、故意でない、勘違いだとしても事実を正確に伝えていないという点でジャーナリストとして不適切であると考える。

 

一方で、一部産婦人科では避妊成功したかどうかについて異なる説明をしているものもある。

 

性行為後3週間後

茶屋町レディースクリニック心斎橋

緊急避妊 | 茶屋町レディースクリニック心斎橋

 

はたして、原宿の産婦人科がこのような説明をしたかについては、江戸川区産婦人科と合わせて検証を次章で行う。